FM湘南ナパサ『ひるNapasa』

梅雨も明けた7月19日、毎月恒例のFM湘南ナパサ『ひるNapasa』にコーナー出演してきました。

今月も事例形式で、『この場合の相続人は誰になるのでしょうか? その3  同時死亡の推定編』をテーマに4択で回答していただく形式でやらせていただいたのですが、このテーマは先月の放送の中で小林和恵パーソナリティの質問がきっかけで取り上げることになったものです。

誰がどのような順番で亡くなるかによって、相続人になれる人となれない人が出てくることで人数も変わってくることをお話してみたのですが、小林和恵パーソナリティがしっかりと復習をして理解されていることにとても感心しました。…

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自分で遺言を書こうとしている方はいますぐ止めてください!

自分ひとりで書いた遺言が招く相続トラブル

多くの方が書くことのない遺言書ですが、これまで数名『遺言書を自分で書きました』という方に出会ったことがあります。一枚の便箋に『全財産を●●に相続させる』と書かれた自筆証書遺言です。

しかし、残念なことにこれらの遺言書はほぼ全てが役に立たなかったばかりか、兄弟間で感情的な対立を招く原因となってしまいました。遺言書のおかげで全財産を相続できる兄は安心したかもしれませんが、全く相続分がなくなってしまった弟からすれば面白くないのは当然です。

弟は『兄が親父をそそのかしてこんな遺言書を書かせたに違いない』と不信感を抱き、結果的にせめて遺留分ぐらいは取り返してやろうと考えて裁判に訴え出る、という自分で遺言を書いたばかりに相続トラブルに発展してしまうケースさえあります。…

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ほとんどの人が考えていない大人としての責任

相続について考えるのは死ぬ直前?

私が講演会などで遺言書のお話をすると、『まだ、早い。もっと亡くなる直前になって書けばいいのではないか』とお答えになる方がとても多いのが実情です。「遺言書を書く」=「自分自身の死に対して向かい合う」ということであり、できるだけ先送りしたいと考える人の気持ちはよくわかります。

テレビドラマなどでは死ぬ直前まで話が出来たり、病室には患者と家族しかいなかったり、あるいは死の直前まで動けたりしていますが、現実はそんなことはまずありません。一度でも家族を看取ったことのある方はご経験があるかと思いますが、人は死が近づくにつれて話はできなくなり、意識は遠のいていき、当然身体はいうことをきかなくなってきます。そればかりではなく、家族は遠くに追いやられ、管や機械や医者や看護師に取り囲まれてしまうかもしれません。…

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