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今こそ考えたい人生の締めくくり ~ 公正証書の活用と実践を通じた身近な暮らしの意思決定支援 ~

去る3月6日(土)13時30分より、平塚市福祉会館にて開催された「高齢者健康・教養講座 終活編」におきまして、「今こそ考えたい人生の締めくくり ~ 任意後見契約および死後事務委任契約公正証書の活用と実践を通じた意思決定支援 ~」をテーマに外部講師を務めてきました。

まず、新型コロナウイルス感染症拡大により緊急事態宣言が発令されている最中にもかかわらず、万全な感染防止対策のもと開催の判断をしてくださった福祉会館職員の皆様に心よりお礼申し上げます。

感染防止の観点から参加は事前申込制とし、本来の会場の定員の半分の20名としたところ、申込受付開始日の午前中に満席となってしまい、その後お問い合わせいただいてお断りをしなければならなかった方がかなりいた、当日もキャンセルが出ていないかとお問い合わせがあったくらい、市民の関心が高いテーマではないかと驚いていらっしゃいました。当日は欠席もなく20名の方が参加、前日の雨も上がり春を先取りしたような暖かいお天気にも恵まれて、換気の為に窓を開けていても寒さは全く感じられなかったようです。今回は、70代から80代を中心に女性の参加者が少し多くみられましたが、他方で自分が尊敬する大先輩が参加してくださり久しぶりにお元気な様子を拝見でき大変嬉しい機会を頂戴しました。

おひとりさま(単身者)やおふたりさま(子供のいない夫婦世帯)にとって、人生の残り時間が少しずつ少なくなるにつれて暮らしに対する不安や悩みは増えるばかりかと思いますが、同じ目線で具体的な解決策を提案し、人生の終焉を迎えるその日まで一緒に隣を歩き続ける覚悟を持った法律専門職はほとんどいないのが現状です。

そこで、今回は自分自身の人生を納得のいくカタチで締めくくるためには元気なうちからどのような準備をしたらよいのかという視点から、(1)誰もが独居高齢者になる可能性があり、(2)高齢や病気になってしまったら、医療同意や金銭管理などの日常生活支援はどうしたらいいのか。さらに、(3)自分自身が亡くなった後の葬儀や埋葬、遺品整理、医療・介護サービスや公共サービスの精算は誰がやってくれるのかについて、弊所に寄せられた実際のご相談をもとに、公正証書を活用した任意後見契約・死後事務委任契約による対応事例などを余すところなくお話しさせていただきました。参加された方々にとって、何かひとつでもご参考になったとすれば何より幸いです。

最後になりますが、今回このような機会をくださった平塚市福祉会館の田中様、さらにはご多忙の折、時間を繰り合わせてご出席いただいたすべての皆様、ご清聴本当にありがとうございました。